闘いの始まり

大学病院で不整脈について診てもらい、ペースメーカーを埋め込む必要はないといわれた。自分でもいろいろと調べ、そうだろうなと思ってはいたが、医師からそう伝えられるとやはりほっとする。

しかし、不定愁訴は引き続き消えない。今後、戦う相手はメンタル疾患と定まった。心臓が大丈夫となれば、怖いものはない。と思っていたが、そう簡単ではないようだ。いまだに動機やめまいはするし、一人で外食するのもしんどい。会社もいつまで続けられるか正直わからない。

今日受診した大学病院の医師から、心療内科の受診を勧められた。今月末にまた病院に行くことになる。いままでもストレスが強く不定愁訴を感じてはいたが、ここまで症状が強く出たのは今回が始めてだ。運動がメンタル疾患に有効とのことで散歩をベースにジョギングも始めてはいるが、変化はまだ起こっていない。はたして治るのかどうか、見当もつかない。心療内科医の診断次第では抗不安薬や抗うつ薬なども服用することになるのだろうか。いちおう夜は中途覚醒はするものの眠れている。

メンタル疾患が100%完治するということはないらしい。症状がよくなる「寛解」という言葉がそれに代わるようだ。一生付き合っていくものと受け入れるしかないのだろうか。

ヨーロッパに長期旅行する夢をずっと持っていた。語学も英仏羅希の4ヶ国語をがんぱっていた。それがいまは飛行機に乗れるかどうかもわからない有様だ。新しい現実を受け入れるにはしばらく時間がかかるだろう。仕事も辞めなければならないとすると、どうやって生きていけばいいのか。今回の病気で禁煙できたのがせめてもの救いというか収穫だが、その代償はあまりにも大きいと言わざるを得ない。

もう少し時間が経てば、症状が軽くなり、いつか気がついたら消えてなくなっていた、そんな日が来ると期待することも虚しいのだろうか。だが、自分にできることをやっていくしかない。新しい、長くなると思われる闘いが始まった。

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