ひなたぼっこの効用

日当たりの悪い部屋に住んでいることもあって、日光浴を重視している。日光浴によってビタミンDを体内で生成し、免疫を高め、骨や関節を強くするのだ。メンタルにもいい。体内時計もリセットされる。だから毎朝散歩している。

公園の広い芝生の上で、朝日を真正面から浴びて、その暖かさに集中していると、とても気持ちが良い。朝の公園には同志がいて、朝日をあびながら体操をしている人もいれば、ベンチに座って日向ぼっこしている人もいるし、犬同士を遊ばせている散歩中の飼い主もいる。

今の季節は黄色や赤色の紅葉した木々の葉が、風に舞っていて美しい。大きな銀杏の木の下には黄色い落ち葉が敷き詰められていて、そこに朝日が射すと黄金色に輝いてみえる。鳥の声もあちこちから聞こえてくる。そういえば、先日はキツツキをみた。どこからともなく、コツコツコツという乾いた音が聞こえていて、その出処を探していたら、高い木の上に、キツツキがいたのだ。ああやって樹木の表面を突っついて、食べ物の虫を探しているのだろうか。自然は素晴らしい。

太陽光を遮らない場所から、穴蔵のような薄暗い部屋に帰ってくるたび、こんな環境にずっといたら、そりゃ心身の調子も狂うなと思う。窓を拭いて、レースカーテンも洗濯し、なるべく外の明るさを室内に取り込む努力はしているけど、公園の広い芝生の日当たりと比べると、昼と夜である。同じ時間帯、同じ地域で、こうも違いがあるのかと、にわかには信じられないほどのコントラストである。

日光には紫外線が含まれている。肌によくないとか、皮膚がんになるとか、いろいろ言われているが、日を浴びない生活をしているほうが、よっぽど不健康だと思う。日中ずっと直射日光を浴びていれば、そりゃよくないだろうが、一日のなかで、やはり30分は少なくとも日を浴びるべきだろう。かといって、日光浴をしていればさまざまな病気が改善するのかどうかはわからない。ただ、公園の芝生の広場のように、そんなに明るい場所が、同じ地域・時間に存在していることを思うと、暗く日の射さない空間にいることが、生物として不自然な気がしてくるのである。

テレワークが当たり前になったが、毎日外出していた時期は、無意識のうちに日光に触れる機会が今よりも多く、その行動習慣から、健康を改善する恩恵を受けていたのかなと思う。だから、朝の散歩だけでなく、日中もできるだけ日当たりのいい場所に身を置き、心身の健康を高めていきたいと思う。

40代。語学(英仏羅希)、格闘技に興味あり。たまにウクレレを弾くが、ハワイアンは弾けない。いつかヨーロッパを3ヶ月かけて旅して回りたい。体調を崩してから禁煙し、コーヒー、甘いものを避けている。最近は鳥を観察するのが好き。バードウォッチングのコミュニティに参加したいような、したくないような。

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健康
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