できることは、常にある

引っ越してきて以来、初めてベランダの窓拭きをした。北向きの部屋で暗いことを嘆いていたが、窓を雑巾で拭いたら、少しは部屋が明るくなったようである。雑巾を洗面所で洗っていたら、水が黒く濁った。排ガスや埃などだろう。

日当たりのいい部屋に住みたいと、常に思っている。そのほうが心地良いというより、心身の健康に、ある程度の日当たりが必要だと思うからである。南向きで、窓の外に視界を遮るような建物がない物件が理想である。しかし、住宅の場所を決める上では、日当たり以外にも、いろいろな要素が関係してくる。通勤通学、趣味など、生活スタイルもある。

北向きで向かいに高いビルが立っていると、日当たりに関しては、諦めざるを得ない。かといって、窓ガラスを雑巾で拭くだけで、部屋の明度は少し高まる。これによって視覚が昼と夜の違いを認識しやすくなれば、睡眠にも好ましい影響が出るのではないか。日中も閉めているレースのカーテンも汚れがついたら日光の透過性が低下するだろうから、定期的に洗濯すべきである。

できることをすべてやっても、南向きの部屋のように明るくはならない。それでも、何もやらないよりは、だいぶマシである。どんな状況でも、できることはある。まずはそれをやってみることだ。すべて手を尽くしてもどうにもならないのであれば、別の手段、部屋であれば引っ越しを検討すればいい。大体の場合、単なる無精で、そういうできるはずのことを怠ってしまっているのである。

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