モグラ塚

毎朝散歩する公園にモグラ塚が毎日誕生している。芝生の広場など、モグラが土をひっくり返すものだから、どんどんハゲてしまってきている。モグラ塚は誰かが踏んでならしているらしいが、その部分にはもう芝生はなく、踏み固められた土があるだけである。

毎日いろいろなところにモグラ塚ができるところから、モグラ叩きのゲームが生まれたのだろう。こっちから出たと思えば、あっちから出る。

モグラ塚のあるところを歩いていると、自分の足音が地下のモグラにはどう伝わっているのか気になる。うるせえな、と思っているのか、振動にびっくりしているのか。実物をみたことがない。地面が盛り上がって、ひょっこりとモグラが顔を出すところに出くわしたいものだ。目でも合ったら、モグラ叩きゲームのモグラよろしく、すぐ頭を引っ込めてしまうのだろうか。しかし、モグラ叩きも考えてみれば残酷だな。地面から出てくる動物を叩くわけだからな。人間の攻撃性が垣間見える気がする。出る杭は打つ心理も、こんなところに現れているのかもしれない。

モグラは、いつ地中に出て、モグラ塚を築くのか。調べればすぐわかるだろうけど、あえてわからないままにしておこう。そして彼らの地下の生活に想像を働かせて、楽しんでいよう。

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