スマホの使用制限

引っ越して家賃が上がるなら、なにかいい習慣を始めようと思った。節約できれば一番いいのだが、もう削れるところは削っているので、これ以上伸びしろはない。甘いものを食べるのも、やめることにした。一時は食費よりスイーツにお金を使っていたからね。だったら自己成長できる習慣をなにか始めたいと考え、思いついたのがスマホ断ちである。

いまも、なるべく午前中はスマホを使わないようにしている。ただ、フランス語の本を読んでいるとき、辞書にない単語にぶつかることがある。小さな辞書だから収載数が少ないのだ。そのとき、スマホで検索しているが、そのついでに、別のものを調べたり、読んだりしてしまう。最悪なのは、動画を見始めることである。そうなるともう読書どころではなくなる。読書は語学学習も兼ねているので、やればやるほど語学力も向上する。この習慣がもたらす可能性は無限大である。にもかかわらず、スマホに集中を乱され、全然読めないことが多々ある。

引っ越して家賃が上がるなら、もうスマホは夜8、9時まで触らないようにしようと思う。本当は9時まで制限したい。なぜなら、行きたいと思っている社会人大学院の授業が、平日夜9時まであるからである。今から、そのタイムスケジュールに慣れようというわけだ。それ以降は、スマホを好きに使えばいいが、夜まで使わずに一日を過ごしたら、もうそのときはスマホを使おうという気にならないかもしれない。こればかりは、実際にやってみないとわからない。

このスマホ断ちを条件とし、もし実践できるなら、家賃が上がる引っ越しをすることを、自分に許そう。もしできないなら、クレイジーな生活保護受給者の隣人が住むこの家で、悶々としながら生きていくしかないのである。これを機に、スマホとの距離を取れたらいい。これは禁煙と同じくらいのインパクトがあると思う。

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