コロナ禍以降、リモートワークが中心となった。家でどのように過ごしているかというと、リクライニングチェアに体を預けている。だが、これでは自分の体を自分で支えないから、体はどんどん衰えていく。先日、ラーメン屋の行列に並んでいるときに不安感が増してきた。迷走神経反射で倒れてしまうおそれがあるからである。
結局、そのときはことなきを得たが、これでは海外旅行もできないなと、絶望的な気分になった。しかし、考えてみればもう数年、一日の大半の時間をリクライニングチェアで過ごしている。毎日散歩し、たまに筋トレもしはするが、ごくごく限られた時間である。それ以外のほとんどの時間をなかば寝たきり状態で過ごしているのと変わらない。
だから、家で立っている時間を増やすことにした。ためしに1時間立ち続けたら、もうしんどいのなんの。これはもうれっきとしたトレーニングである。ふくらはぎや体幹にも効いている感じがする。気分が悪くなったとしても、家だからすぐに休める。外で気分が悪くなって困るのは、意識を失う場合に備えて座らなければならないが、周囲の目を気にして我慢してしまうことである。そうしていざ失神してしまうと、倒れた際に怪我をすることになる。いまも前にそうなったときに痛めた右手首が完治していない。
でも、家で長時間立つ訓練を続け、それに慣れたら、外でも何らかの事情で立ち続けなければならなくなったときにも、耐えられる。座っているよりもカロリーをより多く消費するから、ダイエットにも寄与するだろう。そもそも、座っている時間が長いと寿命が短くなるという研究もあるようだから、意図的に立っている時間を伸ばしていこう。