体調を崩して以来、タバコ、コーヒー、そしてスイーツをやめた。
病気が心臓由来なのか、精神疾患なのかはまだ結論が出ていないが、心臓の血管には問題がないとのことなので、タバコは別にやめる必要はなかったかもしれない。とはいえパニックとみられる発作が起きたときの失神してしまうのではないかという恐怖の記憶が強烈に脳裏に残っているので、吸いたいとも思わない。
もし今の不定愁訴というにはあまりにもしんどい症状が精神疾患から来ているのであっても、上記3つはやめたほうがいいらしい。タバコ、コーヒーは覚醒作用があるので睡眠の質を下げてしまう。いままでは一日にタバコを20〜30本吸い、コーヒーはグランデサイズのブラックを2杯以上飲んでいた。どちらも寝る前まで喫していた。それでも寝られていたが、タバコとコーヒーをやめて以来、朝の目覚めが格段によくなった。中途覚醒はするけれども、熟睡感は得られるようになった。そうなってはじめて、以前は睡眠の質が低かったことに気づいた。ただ、睡眠が改善したからといって、症状が収まったわけではないのだが。
スイーツへの欲求は今でも強い。以前は毎食後なにかしら甘いものをコンビニで買わずにいられなかった。ただ砂糖はよく知られている通り急激に血糖値を上昇させる。それを下げるべく膵臓からインスリンが分泌されるが、ぴったりニュートラルにするのではなく、たいていは血糖値を下げすぎてしまうらしい。それではまずいということで、副腎からストレスホルモンが分泌され、血糖値をあげようとする。この際、ストレスホルモンの原料としてたんぱく質などが使われるが、それら栄養素は脳内物質のセロトニンの原料でもあるので、ひっきりなしに甘いものを食べていると、ストレスホルモンにばかり原料が使われて、セロトニンに回るものがなくなってしまうということらしい。副腎も大忙しで疲労し、種々の不定愁訴につながるという。本当のメカニズムがかどうなっているかわからないが、摂りすぎに気をつけるには越したことはない。コーヒーもスイーツも、元気になったらまた楽しみたいとは思う。
しかしなかなかやめられないこともある。それがスマホである。語学のこと、健康に関することなど、有意義かつ生産的な目的で利用することもあるが、大部分は惰性でみつづけている。その時間たるや大規模なもので、平均スクリーンタイムを確認したらぞっとした。
連休中はなるべく心身を休めるよう努めた。というかどこにも出かけられない体調なのでそうせざるを得ないのだが、かといってなにかせずにはいられない性分なこともあり、読み書きなどをしてみるが、それも長時間できるものでもないから、どうしてもスマホに手が伸びる。
小さな画面を凝視し続ける。それも良いとは言えない姿勢で。これが自律神経を疲弊させ、数々の不定愁訴を生み出しているのではないかという気もしてくる。だから毎日、今日はスマホ断ちをすると決意するのだが、一度さわったら最後、くたくたになるまで、あるいは電池が尽きるまでスマホを見続けることになるのが大抵である。
スマホやスマホアプリの設計者は、人間の脳の仕組みを大いに利用しているといわれる。とくに快楽物質のドーパミンが鍵になっているようだ。詳しいことはわからないが、タバコやコーヒー、スイーツをやめられても、スマホはなかなかやめられない事実だけをみても、その高い依存性がうかがえるというものである。