自然にふれることが心身の健康には有効ということで、なるべく公園に足を運ぶようにしている。大きな木や細流、落ち葉が敷き詰められた雑木林を歩いていると、たしかに心がやすらぐような気がする。鳥や昆虫も生息している。だが、やはり都会に位置しているからか、どこか空気が自然のそれではない気がする。フェイクとまではいかないが、周囲の大きな道路から押し寄せてくる排気ガスに覆われてしまっていて、癒やし効果が薄いような気がする。
規模の大きい、たとえば代々木公園のようなところであれば、もっと心底から自然を感じられるのかもしれない。理想は、朝の散歩時に、そういった大きな公園のなかを、なかば瞑想状態で歩くことである。まだ太陽も完全にのぼりきっておらず、静かで、植物も活動を開始しようかという、朝の静謐な時間を味わえたら、生活の質もぐんと高まるだろう。
都内で利便性がよく、かつ、都会にいることを忘れさせてくれるような公園がある街はあるだろうか。中央線沿線にも大きな公園がある街があるが、その中央線自体が好きではない。過去に沿線に住んでいたこともあるが、しょっちゅう遅延しているし、電車もけっこう揺れる気がする。まあどの街もいいところもあれば、残念なところもあって、完璧を求めるのは無理があるのだろう。でもやはり、大きな道路がある街に住むのは、健康上、あまりいいことではないと思う。電気自動車がもっと普及してくれればいいのにと、運転をしない小市民は思うのであった。