新NISAが気になっている。上げ相場のときに投資していないと機会損失になるという意見が耳にこびりついている。一方でもちろん暴落のリスクもあるから、投資しないほうがよい、ということになるかもしれない。投資するとしたらインデックス投資というやつになるが、それは暴落することがあっても、長期的、具体的には15年以上保有し続ければ、元本割れするリスクはないとのことだが、それは過去の実績から導き出されたもので、今後を保証するものではない。
投資をすれば、不労所得がたくさん入ってくると思いがちだが、生活に困らないだけの不労所得を得るには、多額の元本が必要になる。たとえば、NISAの非課税枠の1800万円を埋めるだけでも大変である。それに1800万円で年利5%で運用しても、得られる不労所得は90万円である。(計算合ってるか?)月換算で7万5000円である。しかも、その不労所得を取り崩すかどうかも難しい。複利の力を利用するなら、取り崩すべきではないだろう。1億円を運用したら、もうFIREしてもいいという世界になるのだろうけども。
まだ投資の凄さを理解できていないのだろう。こつこつ貯金を増やしていくことも大事だと思う。インフレリスクに現金資産では対応できないとよく言われるけども。いずれにせよ、投資したから金持ちになるわけではない。投資資金を生み出すにも、貯金を増やすにも、労働収入を得て、節約し続ける生活態度が求められる。
しかし、来年の頭には退職し、ヨーロッパ旅行をしようと考えている。帰国後は無職である。再就職するのか、自分で何らかの収入の道を切り開くのか。年齢的にも再就職は難しいし、かといって、自営業で稼げる自信もない。旅行中に覚醒して、ばりばり働く人間に変貌するとも思えないし、せいぜいバイトするのがオチであろう。しかし、3ヶ月の欧州旅行は、かけがえのない経験になるはずである。人生が有限であることを思えば、経済的な心配をしてびくびく生きることと、やりたいことをまず最初にやってから、その後のことを考えるという生き方と、どっちがいいのか、わからなくなってくる。