蜂よけにミントを買ってみた

都心を離れ、郊外に引っ越したので、自然が増え、空気がきれいなのはいいのだが、一方で虫の問題がある。一番怖いのは、蜂である。刺された経験はないが、それだけに恐怖が大きい。

引っ越してきて数日が経った頃、ベランダに大きな蜂がやってきて、しばらく様子をうかがうようにうろうろし、やがて飛び去っていった。スズメバチだったかどうかはわからないが、すごい迫力であった。ベランダにはシマトネリコをはじめ鉢植えをたくさん置いてあるので、蜂が興味を持ったのかもしれない。

しかしこちらとしては興味をもたれたらかなわない。ネットで調べたところ、蜂はミントの香りが苦手らしい。というわけで、さっそく花屋でミントを買ってきた。葉に鼻を近づけると、爽やかで涼し気な香りがする。これが蜂に有効かどうかわからないが、うっかり開けたときに蜂が入ってこないようにと、ベランダの網戸の真ん前に置いた。

他の虫に対しては、虫よけを配置している。室内ではゴキブリ対策を徹底している。これらは虫に有害な化学薬品だと思うから、人体にも何らかの影響があるのではと気になる。だから、蜂よけも探せばいい薬品があるかもしれないが、できればこれ以上人工的な対策物は増やしたくないので、今回はミントを選んだ。気休めかもしれないが、干している洗濯物に蜂が潜み、それを取り込んだらと想像するだけで恐怖であるから、ミントの働きに期待している。ひとつで足りないなら、もうひとつ買い足してもいいくらいだ。ちなみにミントは繁殖力が強いらしい。言い換えれば、手間がそれほどかからないということだ。ほっといても、力強く生きていくだろうからね。

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