アゴタ・クリストフの「悪童日記」は8割は辞書なしでも読んで理解できる。だが、デュマの「モンテ・クリスト伯」にはほとんど歯が立たない。日常の簡単な会話なら理解できるし話せるが、少し込み入った話になるとちんぷんかんぷんになる。つまり、初心者に毛が生えた程度のレベルであり、中級者のレベルが途方もなく離れているように感じる。
だから読む、聞く量を増やしているのだが、なかなか成果が出ない。まず、圧倒的にボキャブラリーが不足している。これはもう時間をかけて身につけていくしかない。今やっていることをあと5年続けたら、コミュニケーションは問題なくとれるようになるだろうし、読書ももっと幅広いジャンルで楽しめるようになるだろう。とにかく辛抱、継続するしかない。
語学学校の新学期も始まるが、とにかく1回で答え、成果を見出そうとしないことだ。小さな積み重ねをしていると思えばいい。うまくできなくて落ち込むこともあろうが、すべては成長の過程であり、糧である。病気をしてから、やりたいことを優先しようという気持ちが芽生えているが、そう簡単な話ではなくて、急がば回れみたいなこともたくさんある。刹那的に生きることが、人生を存分に生きるということではないからだ。
1年半後には会社を辞め、欧州旅行をする計画である。そうしないと、もう一生行かないような気がする。行くとしても、足腰がヨボヨボになってから行っても仕方ない気もする。だから一旦、2025年に人生を変える行動を起こす。でも、その先も命が続く可能性が高いし、会社を辞めたことを後悔する可能性も大である。それでもなぜか、まず欧州旅行をしておくべきだと、内なる声が主張してくる。社会不適合者として、四半世紀にわたりサラリーマンを続けてきた自分へのご褒美の面もある。でも、結局のところ、本当に大きな喜びというものは、地道な努力が実を結び、報われることなのかなとも思う。