ほんの2、3年前の自分は、まだ若かったと思う

昨年に病気してから、気力体力の衰えを如実に感じる。2、3年前を振り返ると、すでに40代ではあったが、まだ元気で、若者らしさも残っていた。いまは何をするにも億劫で、人生は嫌なこと、つらいことばかりで溢れているとしか思えない。このまま、時間とともにもっと元気がなくなっていき、ただ生きているから生きるという、虚しい時間を過ごすしかないのだろうか。

生物なのだから、年とともに衰えるのは当然である。ゆっくりと、死に向かって生きているのだ。しかし、40代半ばになると、その衰えのスピードが早くなっている気がする。肉体的にだけでなく、精神的にも動けなくなる前に、やりたいことをやっておくべきだろう。その一つが、欧州旅行である。

3ヶ月間、欧州を旅して回るのだ。フランスに滞在する期間が長くなると思うけど、イギリス、スペイン、ポルトガル、イタリア、ギリシャなどにも行きたい。行くタイミングは、来年春である。当然、会社を辞めなければならない。もっと貯金をしてから、あるいは帰国後の働き口を確保してから、とか、いろいろ考えてしまうが、そうやって、ある意味で言い訳を作っているうちに、どんどんと衰え、結局、挑戦しないことになる可能性が高い。そうなると、死の間際に、あのとき、行っていけばよかったと後悔するのは必定である。

すでに遅いという感じもしている。衰えがはっきり出てくる前に、実行すべきだった。考えすぎて、行動がともなわない。また、会社を辞めたら、親が心配するだろうなという心痛もある。親に心配をかけたくない。まあ、退職後しばらくは貯金を取り崩しながら生きていける。投資は元本が少ないので、生活の足しになるには時間が少なすぎる。だから、とりあえず家賃の低い部屋に引っ越して固定費を下げておくことだ。帰国後は、とにかく生活費を稼ぐために働けば、生きては行ける。でも、もう会社勤めをする気力はない。少なくとも、今はそうである。欧州旅行で考えが変わるのかもしれないが。とにかく、いまできることを進めていくしかない。

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