40代半ばになると、転職という選択肢は、ほぼない。サラリーマンを定年まで続けるか、勝負に出るか。
会社で働き続ければ、ストレスはあるだろうが、毎月給料はもらえるし、ボーナスももらえる。退職金ももらえる。
一方、自営業で何かを為そうと脱サラしたら、困窮する確率は高い。しかし、会社員以上の収入を得る可能性も、ゼロではない。退路を断つことで潜在能力が開花し、成功できるかもしれない。会社にとどまって目先の仕事に振り回されているようだと、その可能性はゼロである。
サラリーマンで安定した収入を得つつ、副業で大成功して金持ちになるというのが、理想なのだろう。でも、そんなに要領よくやれる人が、どれだけいるのだろうか。要領の良さは関係ないかもしれない。ガッツかな、必要なのは。少なくとも、自分はその両方を持ち合わせていない。
年を取るにつれ、無理が効かなくなってくる。大きな変化にもついていけなくなる。ヨーロッパに行く夢があるが、今は遠出もできないくらいである。出先で気分が悪くなったらどうしようという考えが、常につきまとうからね。
夢に殉じる義務はない。現実をみて、身の丈にあった行き方を選ぶことが、本当に正しく、勇気あることかもしれない。
まだ少し時間はある。本当に自営業でやっていけるのか。自分にできることをしていきながら、自分との対話を続けていこう。