前回、強化バーピー、すなわちクラッピングプッシュアップ(空中で手を叩く腕立て伏せ)とタックジャンプ(ジャンプ時に膝が胸につくように上げる)を組み合わせたバーピーをやった。ふつうのバーピーよりもアクロバティックで、その分、爆発的な瞬発力を養えるので、動ける身体をつくるのには最適だと信じていた。40代でこんなに激しい動作をする奴もおるまいと密かな優越感に浸っていた。
しかーし、得たものといえば、膝痛である。高く飛んで着地するものだから、それだけ関節には大きな負担がかかる。この数日、歩くときなどに膝の痛みが気になって、なぜだろうと思ったが、強化バーピーが原因だったのだ。以前も強化バーピーやタックジャンプをした後は、同じように膝に痛みが出た。
さらに悪いことに、確かに強化バーピーは高く飛ばないといけないので、そのぶん多くの筋肉を動員すると思っていたが、そしてそれはある意味で正しいのかもしれないが、終わった後の脚、とくに太ももの疲労感は、ふつうのバーピージャンプのほうが強い。おそらく脚に負担がかかる時間がタックジャンプより長いからだと思われる。
つまり、それだけ、脚の筋肉を酷使していないということで、それは、消費カロリーの減少、肥満の進行を許すことを意味する。この1週間は膝は痛いし、さらにふっくらしてきたしで、いいことはなかった。瞬発ぢょくが上がったとも思えない。
欲をかくから、こうなるのだ。ベーシックなバーピーをやり込めば、身体を強くでき、カロリーも燃焼できる。なんでもそうである。持続可能的でなければならない。投資も一攫千金を狙うと痛い目に遭うというし。結局、地道な努力が王道ということなのだろう。
強化バーピーは負荷が大きい分、必然的に運動時間が短くなる。これも心肺強化の観点からは、あまり望ましくないようだ。今回はふつうのバーピージャンプをしたわけだが、連続30回しかできなかった。以前は35回、40回とやっていたが、今回は途中で苦しくなって30回でギブアップしてしまった。また地道にノーマルのバーピージャンプを続け、少しずつ回数を増やせていけたらと思う。
ベーシックが重要ということで、バックブリッジも片足は止め、両足で50回やった。無理な運動をして関節を痛めると、取り返しがつかなくなるかもしれない。もう40代後半になろうとしている。最後まで大事に身体を使う意識が大切だ。