物欲との付き合い方

好きなアパレルブランドなどからメルマガが定期的に届く。ブランドは、ひとつではなく、3、4つある。それらのメルマガは、たくみにサイトに誘導し、購買意欲を煽ってくる。もし本当にいいものであれば、購入を検討する価値はある。しかし、気をつけないと、際限がなくなってしまう。

よく、将来、旅行したときに、このウェアがあれば便利かも、と考え、購入を考えることがある。これは、よくない。今必要なものだけについて、購入を考えるべきだ。なぜなら、将来、本当にそのものが必要になるかはわからない。大抵は、そのときになったら必要なくなっているか、他のものが欲しくなったりするものである。

にもかかわらず、ついつい、余計なものを買ってしまう。その理由のひとつは、ストレスであるようだ。ストレスを発散するために、金を使おうとする。だから、容易なことではないが、なるべく生活を整え、ストレスを減らすことが浪費対策には大切である。

もちろん、売り手側のアピールも大きく影響する。こういった複数の要因が絡まって購買意欲が刺激される。これに対抗するには、自分にとって何が必要かを、しっかり見極めることである。そこで有効なのが、ミニマリストになることだと言われている。ものは情報を発信しているので、部屋がものであふれ、散らかっていると、脳はいちいちそれらに反応するから、ストレスが溜まるのだという。つまり、断捨離をすれば、自分にとって必要なものが明確になるから無駄遣いや、すでに持っているものと同じものを買う失敗を防げるし、ストレスも軽減してくれるのだ。

自分が何を持っているか、わからないようでは、自分に必要なものも、みえにくい。数年前、出張でアメリカ各地を3週間ほど回った。ずっとホテル暮らしだった。服はホテルの洗面台で洗って干していたので、スーツケースに詰めて行った予備の服は、あまり使わなかった。

その時の経験から、ものはそんなになくても、生きていくことはできると学んだ。以来、ユーチューブでも情報収集しながら、自分なりにミニマリズムを実践してきたつもりである。それでも、まだ余計なものを買ってしまいがちだ。断捨離が十分にできていないからだろうか。

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