いつもの冴えない休日

日曜日は雨だった。午前中は恒例の散歩も大してしなかった。外出はした。パン屋に朝食を買いにいったのである。その後、読み書きをした。読書はフランス語の本。カミュの『異邦人』だ。集中して読めば、ところどころ理解できる。不思議なもので、読む量を増やすほど、理解できる文章も増えてくる。

散髪をして昼食を食べて帰ってきたら、疲れて眠ってしまった。夕方に起きて、早めの夕食をとり、カフェで古典ギリシャ語の予習をした。土日はもう次のクラスの予習でほぼ終わってしまう感じだ。相変わらず、単語の意味と形、時制などを突き止めるのに時間がかかる。一通り全部の単語を訳してから、全体の文章を読んで見る。そこでおかしなところがあったら、たいてい、辞書の引き方を間違えている。もっとも、的確に個々の単語を捉えても、日本語に直訳するとヘンテコリンな文章になったりもする。

こういう地道な努力を重ねていくと、あるとき、いままで見えてこなかった全体像がみえてくることがある。ラテン語でそういう経験をした。まだすべてを見通せるほどの力は身についていないけど、初心者の頃から比べると、だいぶ文章を見る目が養われたと思う。ラテン語もやりたいけど、ギリシャ語クラスの予習を優先せざるを得ない。辞書と対訳がある状態なので、ラテン語もどんどん読書を楽しんでいきたい。

このまま羅希語の学習を続けていきたい。『アエネーイス』や『オデュッセイア』など、昔に日本語訳で読んだ名作を原文で読む楽しみが待っている。今の力量では1冊読むのに数年かかるので、一生のうち、どれだけの古典文学が読めるかわからないが、仏語の本のように、読めば読むほど理解力があがり、読むスピードも上がると思う。そういう豊かな時間を、これからの時間は多く持ちたい。会社内でのマウント合戦には巻き込まれたくない。

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