相手は自分以上に素人で体重も軽かったが、柔術を始めてからスパーで始めて一本を取ることができた。スイープも初めて成功した。今までレスリング的に相手をひっくり返したことはあったけど、初めて教えられたやり方でできた。その後、マウントから腕十字を決めることができた。
上級者とばかりスパーをしていると、常に負けるわけで、自分の力量がわからなくなる。ただただ体力的にきつく、防ぐのに精一杯で、それでも極められてしまう。ドリルも必死に覚えようとするものの、プロセスが複雑なので一度で覚えられない。だからできるだけクラスに通い、自分の体で覚えていくしかない。そう思っていたところ、本当の初心者とスパーをしたら、今まで教わったことを試すことができ、わずかなものではあるとはいえ、自分の成長を感じることができた。何事も頭で考えるより実践したほうが早いという好例ではないだろうか。
柔術は奥が深くて、まだまだわからないことばかりだ。上級者同士のスパーをみても、足と手がタコのように絡み合って、何がどうなっているのかさっぱりわからない。だから自ら体を使って経験していくしかない。いまは教科書通りの技を2、3知っているだけだ。動画などをみていると、回転しながら極めたりする。まるでアクロバットである。とにかく、できるだけ上達したい。もう40代なので、いつまでできるかわからないけど、趣味の一つとして、長く続けられたらいい。