冷蔵庫が小さいことで限られる食品の選択肢

キャンプに持っていくような、小型サイズの冷蔵庫を使用している。断捨離して家賃の低い狭い部屋に住んでいるので、大きな冷蔵庫だと邪魔になるのだ。もう2年近く、この冷蔵庫で過ごしている。もともと、箱型の、ビジネスホテルにあるようなキッチン下に据え付けの冷蔵庫を使っていたから、小型の冷蔵庫に慣れているといえば、慣れている。

それでも、自炊を本格的にやるようになると、冷蔵庫の容量の小ささが気になる。とにかく、買いだめができない。だから、ほぼ毎日のようにスーパーに行く。そして、徳用の大容量パックの肉なども変えない。そこまでいかなくても、ちょっと大きめの肉類だと、トレーのまま収納すると場所を取ってしまうので、小分けしてラップで包んでスペースを有効活用するなどの工夫が必要になる。卵も、12個パックなどは変えないし、調味料なども、開栓後要冷蔵のものは、冷蔵庫が渋滞するので買わないようにしている。だから、自炊している割には、あまり節約効果がないのだ。作り置きもできない。だからというわけでもないが、電子レンジもない。

小型で冷却力が弱いせいか、真夏などは、あまり冷えないので、肉類などには神経質になる。基本的に、その日に買ったものは、その日に消費するほうが安全だと思っている。幸い、食中毒になったことはないが、一度、鶏肉が変色し、熱を通したあともぶにょぶにょして変な歯ごたえだったことがあるくらいだ。その時も、別に腹を壊すこともなかった。
しかし逆に、真冬になると、庫内が冷えすぎて、食材が凍ってしまうこともある。外気温に影響されやすいのだろう。安物だし、おもちゃのようなものだから仕方ない。そもそも、冷蔵庫というジャンルではなく、保冷庫というのが正しいようだ。

それでも、十分に自炊ライフを楽しんでいる。レパートリーも少しずつ広がっている。五香粉を使用してルーロー飯を作れるようになったし、若い頃はまったく作らなかった野菜スープも、実は簡単に作れて美味しいことを発見したし、バゲットと食べれば、ちょっとしたフランス気分を味わえる。

年を取ると、食べるものにも気をつけようという気になる。たまにはマクドナルドのハンバーガーも食べたくなるが、時間があれば、スーパーに寄って適当に食材を買い、自分で作って自画自賛することが増えてきた。もともとは100%外食の生活をしていたが、節約をしたかったのと、急に卵掛けご飯が食べたくなって、炊飯器を買い、スタートした自炊だったが、今はすっかり楽しい趣味になった。

自炊のレパートリーを広げられたのは、YouTubeのおかげである。料理研究家のリュウジさんには、レシピ以前に、料理をすることのハードルを下げてくれたという意味で感謝している。それからYouTubeで料理の動画をみるのが楽しくなり、それにともなってレパートリーも増えていった。SNSの功罪はあると思うが、少なくとも私の自炊に関していえば、非常な恩恵があると言わざるを得ない。

40代。語学(英仏)をマイペースで勉強(主に読書)していて、たまにウクレレを弾く。バーピーなど自宅でできる自重トレを習慣化している。

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自炊
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