ジムで懸垂1セット1回を2セットやった。つまりたった2回である。およそ2ヶ月ぶりの懸垂だったから、再開するにしても反動が大きくならないようにとの配慮からそうした。やろうと思えば4、5回はできたんじゃないか。
そして予想通り、上半身に大きな筋肉痛が出ている。予想通りでなかったのは筋肉痛が翌日ではなく2日後に出たことだ。年も年なので別に不思議ではないけれども。それにしてもたった1、2回でこれだけ筋肉痛になる自重トレはほかにないのではないか。今後も十分な休養を取りながら、懸垂の回数を伸ばし、上半身の強化につなげていきたい。
基本的に身体は自重で鍛えたいと思っているが、懸垂に見合う負荷を下半身にも与えたいと思うが、器具を使わずに同じレベルの負荷を実現するのは難しい。
ピストルスクワットという片足でやるスクワットは、おそらく候補の一つだろう。これに片足デッドリフトを組み合わせると、太ももからお尻までの広範囲の筋肉を強く刺激できる。あるいは、ジャンピングスクワットなどのプライオメトリクスも効果的だろう。ただ、懸垂の負荷にはなかなか及ばない。ピストルスクワットにジャンプを取り入れればそれなりの負荷になりそうだが、怪我の心配も出てきそうである。
下半身には筋肉量の7割が分布しているといわれ、脚トレをすることは大部分の筋肉を強化することにつながる。老化は脚からとも言われるので、効率的に鍛えたい。しかしあまりに負荷を追求すると、その身体の大半の筋肉を痛めつけることとなり、その回復には多大なエネルギーを要する。だから扱いには注意が必要だ。パニック発作が出た2日前の話だが、バーピージャンプを連続100回でやった後、それで切り上げればよかったのだが、もっと脚を追い込みたくなり、ジャンピングスクワット、ジャンピングランジをやってしまった。
その反動で発作が出たと言い切ることはできないが、ひとつの原因だったのではないかと思っている。肉体が極端に疲弊したところへ精神的ストレスが加わり、これ以上は耐えられないから休め、というサインがパニック発作という形で身体から発せられたのではないだろうか。
運動は健康度を高めるために必須であるが、やり方によっては毒にもなる。そのことを念頭に置き、やみくもに追い込むようなことはもう慎むべきである。