大家から、来年以降は家賃を上げると言われた。いまは何でも値上がりか。更新料も払うことになるだろうから、いっそいい物件があれば引っ越してもいいなと考えるようになった。まあいまのところは語学学校にもジムにも近いし、電車も複数路線を使えるので、利便性は最高だ。隣人の立てる物音がたまに気になるくらいで、まあこれ以上は望むことは難しいと思うくらい、恵まれている。家賃アップがなければ、引っ越しなどは思いもつかなかっただろう。
ネットで探していたら、近場に面白い内装の物件があった。ビルの最上階で、天井の半分のスペースが斜めになっている。屋根裏部屋のような雰囲気だ。その斜面は一面のガラス張りで、日当たりは抜群のようである。ただ今夏のような猛暑だと夏は蒸風呂みたいになるだろうし、冬は冬で寒くなるだろうことは容易に想像がつく。向かいのビルから丸見えでもあるだろう。カーテンもそんな風変わりな設計だとつけようがないのではないか。カラスや鳩が襲来し、落とし物に悩まされるなど、最上階ならではの悩みも出てくるだろう。
ロケーション的には今の家が抜群にいい。それを上回るメリットがあれば、引っ越すことになるかもしれないが、まあ可能性は少ないだろうな。でも、掘り出し物件に出会えるかもしれないので、思いついた時に行動をすればいい。今日これから内見に行くが、それが不発に終わっても、業者に希望を伝えておけば、いつか掘り出し物件が出た時に連絡してもらえるかもしれない。