YouTubeを見ていたら、おすすめに女子サッカーの動画が上がってきた。そうしてなんの気なしにみていたら、一気にはまってしまった。
私は学生時代にサッカーをしていたし、30代までは、W杯やチャンピオンズリーグ、コパ・アメリカなどを楽しんで視聴していた。だが、それらは男子サッカーだった。女子サッカーの存在は知っていたが、よくみもしないくせに、スピードが男子に比べて遅く、面白みにかけるという印象しかなかった。
そのイメージを払拭してくれたのが、長谷川唯選手と、谷川萌々子選手だ。この2人のプレーは、純粋にみていて面白い。長谷川選手は小柄にもかかわらずプレーのクオリティーが非常に高く、めったにボールを奪われない。状況判断と体の使い方が上手いのだろう。フィードも正確である。イニエスタを参考にしているとのことだが、確かにプレースタイルは似ているようである。
谷川選手は、もう男女の垣根をも超えた、特別な才能の持ち主だと感じる。なんと子どもの頃は男子チームに混じってプレーしていたという。それも中心選手として。プレーの発想が常人離れしていて、みるもの、そしておそらくは同じチームの選手、対戦相手の選手の度肝を抜くようなゴールを決めたりする。
2人とも、海外でプレーしている。長谷川選手はイングランド、谷川選手はドイツだ。彼女たちが海外で戦っている姿にも、惹きつけられるものがある。どうしたって、アジア人に対する差別的なものもあるだろうに、と余計な老婆心も出てくる。
もちろん、彼女たちのビジュアルも、魅力的である。愛嬌がある一方で、凛としている。彼女たちが活躍し、チームメイトと喜び合う姿を、もっとみたいと思う。