公園を散歩していて、池にカモがいると、立ち止まって、彼らを観察していると、カモが頭から水中に突っ込むことがある。水中の餌を探しているのだろうか、なんて考えながらぼんやりみていると、後ろ足を忙しく動かしていることに気づく。頭と足が逆さまになっている状態なので、後ろ足で水をかいて、前のめりに倒れないように踏ん張っているのだろうと思う。よくできたものである。
カモが何を食料としているのかは知らない。水面から頭を突っ込むだけで、餌にありつけるものなのだろうか。水草が餌なのであれば、それで足りるだろうが、小魚や昆虫が簡単に捕まるものだろうか。
それとも、上下反転するのは別の意図があるのだろうか。顔を洗うとか?カラスの行水はみたことがあるが、カモなりの行水なのだろうか。たしかに、水辺を泳いでいることが多いカモだから、下半身は常に水浴びしているようなものである。しかし上半身は水面の上に出ているわけだから、ときたま水浴びをしたくなるかもしれない。あるいは、水浴びをしつつ、あわよくば餌にありつこうという一挙両得を狙っているのだろうか。
カモが陸地でじっとして、ひなたぼっこしているところに出くわすこともある。冬の寒い朝など、日光でぬくもろうというのだろう。そういうとき、彼らは太陽から顔をそむけているようだ。人間も太陽を直接みると目が痛むから、これは動物にとって自然な行動なのかもしれない。優雅に水辺を進んでいるときは、もちろん太陽のある方向を向いたりするが、じっととどまっているときは、太陽から顔を背けていると思う。たまたま、そうだっただけカモしれないが。