叫ぶな、夜中に

また隣人が叫んだ。ゲームなのか、叫ばずにいられない理由があるのか。どうでもいいが、人の睡眠を妨害しないでもらいたい。

俺だって叫びたいときはある。だが、それをぐっとこらえている。周りに誰もいなければ、たとえばだだっ広い草原とか、誰もいない海岸などであれば、思う存分叫んでもいいが、集合住宅に住んでいて、しかも夜中に、どうして叫ぶことができるだろう。そういう考えが頭に浮かばない人間ということなのだろう。

なにかトラブルが起きても、これでは責任能力を問えないのかもしれない。騒音トラブルが深刻な事件に発展するケースは多いようだ。迷惑な人間が、単にデリカシーがないだけならいいが、すでに正気を失っているのだとしたら、それは危険である。そういう家に、いつまでも住み続けるのは、愚策である。

そんなわけで、引っ越しは引き続き検討する。今はしかし、両極端の方向性がある。1つは、社会人大学院に入学した場合だ。そうなれば、できるだけキャンパスの近くに住む。仕事と両立するのは大変なので、せめて通学の時間とストレスを最小限にしたい。一方、進学しないとなれば、欧州旅行に行く。仕事を辞めることになるので、そして再び就職できる見込みもないので、家賃はできるだけ低いほうがいい。理想は3万円以下である。その場合、アクセスの悪い郊外へと移動しなければならない。

社会人大学院の出願期限は9月である。もし出願しなければ、その時点で来春の退職、欧州旅行が確定するので、すぐに家賃の低い物件に引っ越す。もし出願したら、入学審査の結果が出るまで待つことになる。

さらに、会社のストレスがすごいので、出願前に退職することになるかもしれない。毎日、退職することばかり考えている。ま、退職するとなっても、それから部屋探しをしても遅くはないのだが。とにかく、隣人が叫ばなければ、引っ越しのことなんか、しばらく考える必要はないのだ。5月に引っ越してきたばかりで、なんでまた引っ越しのことを考えなければならないのか。引っ越すなら、初期費用もかかるのだ。夜中に叫ぶなよ、ホントに。一度注意して管理会社にも連絡したが、改善しない。マトモな人間じゃないということが、これでわかった。あーあ、また泣き寝入りか。

タイトルとURLをコピーしました