自分の体を自分で支える

リクライニングチェアが壊れた。少し前から、ミシミシという音がしていた。座っているときに急にがくんと来た。接合部のネジが切れていた。ちょうど引っ越しに備えて断捨離を本格化しているところだったので、粗大ゴミに出すことにした。

これはニーチェアという名称の、折りたたみ式ではあるが座り心地は抜群のリクライニングチェアであった。仕事をするのも本を読むのも英会話をするのも、ずっとこのチェアに座りながらだった。

仕方ないので、何をやるにも立ってやるか、床に座ってやらざるを得なくなったが、自分の体を自分で支えることが、いかに大変かを痛感している。30分も立ちっぱなしだと、もう疲れる。床に30分すわっていると、脚が痛くなる。PCデスクはあるが、天板スペースが狭いので、基本的にそこでは仕事しかできない。ベッドをソファ代わりにして寝そべると首や肩が痛くなる。それだけ疲れるということは、以前はそれだけ体を使っていなかったということである。ある意味で、体は楽で快適だったが、自分の体を自分で支えないので、寝たきりに近い状態だったとも言えるだろう。

新居ではダイニングテーブルとチェアを新たに購入して使う予定である。そこで一日の大半の時間を過ごすことになるだろう。それによって心身にどのような影響が出るのか。リクライニングチェアを買う前は、どうやって過ごしていたのか、覚えていない。コロナ前で、家にいる時間もそんなに長くなかった。常にカフェに滞在していた気がする。またリクライニングチェアがほしいと思うようになる日が来るのかもしれない。

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