中国語を始めてみた

数週間前から、中国語を始めた。昔からやりたいと思っていた。外国語は基本的に文章力向上のためにやっている。英語、フランス語、ラテン語など。一時は古典ギリシャ語もやったが、基礎文法を学んだだけで、それ以降は疎遠である。
いずれにせよ、西洋の言語ばかりやってきた。言語には文化や歴史が紐づいている。視点や考え方もそうである。中国語は、西洋とはまた別の視点が得られるかもしれないという期待がある。
だが一から教科書などを買って勉強するのも大変そうだ。そんなわけで、個人教師をみつけた。台湾出身の先生だ。

最初はピンインからである。4声が難しい。日本語ではトーンなんて一切気にしないし、それで問題ない。だが、中国では発音が違うと意味が変わってしまうので、正しく身につける必要がある。
ふだん使わない舌や歯や喉や腹を駆使して発音する。なれないせいもあるのだろうが、1時間のレッスンは、さながら1時間の声楽の発声練習のようで、くたくたになる。

調子に乗って、中華料理屋に行った際、中国人スタッフに私の名前は〜と話しかけてみたが、発音がまずかったために、理解してもらえなかった。こんなに基本的な挨拶の構文でも、発音がまずければ通じないのだ。大変である。伸びたり、上がったり、下がってから上がったり、下がったり。ㇱ、ツなどの発音も難しい。

それでも、新しいことを学ぶのは楽しいし新鮮である。英語やフランス語は基本がそれなりにできているので、あとは実践で量をこなすだけである。中国語も、そのレベルにまで行ければ、いいと思う。音をしっかり学んだら、読書にも挑戦したい。文法は英語と似ているようである。中国にもいつか行ってみたいとは思うが、政治的な問題もあるだろうし、ちょっと怖い気もする。

外国語で外国語を学ぶことに興奮するタチなので、YouTubeでフランス語で中国語を教えるチャンネルをみつけ、視聴するようにしている。フランス語も、個人教師とは英語で学んでいたからね。英語はもうかなり親しみのある言語になったが、フランス語で何かを学ぶということは、まだ不慣れである。でも、それが脳を活性化させてくれるような気がする。自分にとって距離のある言語を使って、未知のことを学ぶ。自分のオリジナルから離れれれば離れるほど、エキサイティングだと感じる。英語で説明している動画だと、当たり前過ぎて、つまらないのである。この感覚、分かる人はいるだろうか。

英語も、もちろん重要だ。外国語で高等教育を受けるのが、一つの夢である。そういう意味で、大学院には進学したかったな。大学のGPAが低いので、再挑戦しても無駄かもしれない。まあ大学院の勉強に、いまの英語力でついていけるかも微妙だし。でもまた、機会があれば挑戦したいと思うが、今は外国語にフォーカスしよう。来週はTOEICだ。ジタバタしても始まらないが、リーディングの量を増やしたいところである。YouTubeも英語で説明する動画をみるようにすれば、少しはリスニング力の向上に役立ってくれるかもしれない。

そういえば、昨年、村上春樹の新刊が出ていたんだな。あるときから、彼の著作は英訳本で読むようになった。だから、英訳本が出版されるまでは、新刊の出版時期と時間のずれがある。しかもハードカバーは嫌で、ペーパーバックが出るまでには、さらに時間がかかる。でも、楽しみが一つ増えた。

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