おっちょこちょい

何をするにしても、必ず一つ、抜けていることがある。ひとつのことに集中すると、他のことは頭から出ていってしまうようだ。そうして、たとえば忘れものをして、それを取りに行くとか、非効率な時間の使い方をする羽目になる。

とくに、人と接触するときに、そういうことが起こりやすい。コミュニケーションは神経を集中しなければならないし、緊張もする。そうなると、一人でいるときには起こさないようなポカをしてしまうことになる。人前で、自分をよく見せたいという意識が強すぎるために、そうなってしまう面もあると思う。人にどう思われようが関係ないぜと開き直ることができれば、落ち着いて周りがみえるようになり、凡ミスをすることもなくなるのだろうか。

人からよく見られたいという願望は、生きていく上で邪魔のような気がする。人に対して親切に接したいとか、いい人間でありたいとは思うが、相手にどう思われるかは、こちらがコントロールできないことなので、気にしても仕方ない。

しかし、いざ人と会ってコミュニケーションが始まると、堂々と振る舞えなくなる。小心者だからかな。たぶん、一生こうやって、人とコミュニケーションをとっては動揺し、ポカをしながら生きていくことになるんじゃないかな。それとも、そういう気苦労がない人生もあり得るのかな。だとしたらいいんだけどな、今は少し生きにくい。

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