なぜ語学を勉強するのか

体調を崩す前は4ヶ国語を勉強していた。英仏羅希である。英仏に関してはいまでも毎日やっている。ただそれは勉強と呼べるものではない。英語とフランス語の本を読み、英会話という名のおしゃべりをオンラインでやるだけである。古典語に関してはいまは語学学校に行けないのでストップしている。

どうして4ヶ国語をやるのかというと、文章力の向上につながると信じているからである。というより、書き手として頭打ちを感じていたときに、わらにもすがる思いで語学に飛びついたといったほうがいい。外国語学習を通じてその言語特有の考え方、背景にある文化を体得できると言われるが、それを真に受けたのだ。日本語を母国語とする人間が、英語脳、フランス語脳みたいなものを持てれば、文章にも深みと広がりが出るのではと期待して。そして言語の数が多いほど、自分のなかにその数だけ異なる視点を持てると信じ、4ヶ国語まで増えてしまった。できることなら中国語も学びたいくらいである。

英語はTOEIC800以上、毎日ネイティブと1時間会話することができるまでになった。仏語に関してはまだまだ怪しいが、プライベート教師とはほぼコミュニケーションはできるし、原書での読書もそれなりに楽しめる。ちなみに日本語の本はもう10年以上も読んでいない。サイトニュースや仕事など日本語に触れる機会はもちろんあるが、本を買って読むということはしない。村上春樹の新作の小説だって、英訳本が出るのを待って読むくらいだ。先日、仏語の世界史の本を購入し、近く届く予定だ。

仏羅希は学校で文法を中心にやっているが、英語に関しては本を読んできただけである。多読という手法で、意味がわからない単語があってもとにかく読み続けるというちょっと乱暴なやり方だが、これが自分には合っていた。過去の経験から、読めば読むほど会話力も高まっていったし、いまでも読む量が減ると会話力も低下する気がする。1日に最低2時間読んでいれば会話力は成長していくが、1時間だと現状維持にしかならないようである。

肝心の文章力への還元については、まだ効果の有無は定かではない。日本語で書く訓練もずっと継続しているからだ。ただ、世界が広がったのは確かである。フランス語の個人教師には英語でフランス語を教えてもらっているしね。こんなことは高校時代に英語のテストで赤点を取った身からすると別人の観がある。変われば変わるものだ。

読書が好きなので、自分には多読というスタイルがうまく行った。会話が好きな人であれば話す相手をみつけるのが、文法が好きであれば教本や学校で勉強するのがいいのだろう。自分に合ったやりかたで気長にやっていくのが成長の秘訣なのである。

40代。語学(英仏)をマイペースで勉強(主に読書)していて、たまにウクレレを弾く。バーピーなど自宅でできる自重トレを習慣化している。

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