ラテン語学習の壁を破りたい

ラテン語を読むのに辞書は必須である。しかし、単語の意味を調べるだけでは、ラテン語の文章を読むことはできない。単語の形態をみて、文の中でどのような役割を果たしているかを判断しなければならない。そのためには文法知識が必須である。しかし、その文法も複雑を極めており、かつ、テキストが難解な書き方をしていると、読みこなすのは困難になり、すぐに途方に暮れてしまう。

そもそも、単語の意味を辞書で引くことも大変だ。今やっているやり方は、とりあえずすべての単語を辞書で引いて、その意味や形態、動詞であれば時制、法を調べる。そうして一通り調べ終わったら、文を読みこなしていく。主語と目的語と動詞、それから簡単な補語というシンプルな構成であれば、読むことはそれほど難しくない。しかし間接話法が入ってきたり、代名詞が多用されている文章だと、頭がこんがらがってきて、いったいこの文章は何を言おうとしているのかさっぱりわからなくなる。

専門家の手ほどきによって、ようやく読み方を理解することは多々ある。ラテン語学習を初めて3年くらいになるが、そろそろ独習に移行したい。英語の対訳本も入手した。英語や仏語の学習でやっている多読をラテン語にも応用してみようかな。最初はちんぷんかんぷんでも、読み続けていくうちに、ラテン語の特徴を感覚的につかめるようになるかもしれない。まだどうしても単語の意味に引っ張られて、文全体の構成を見通す力が弱い。ここを乗り越えれば、新しい風景が見えてきて、その知見は、文章を書く上でも必ずプラスに働いてくれると思う。地道に続けていくしかないな。

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