結論は、そういうことだ。とりわけ前夜に重たい食事をしたときはそうだ。そうでなくても、朝から消化に負担をかける必要はない。空腹を感じればそれは健康の証拠でもある。パン屋にいけないのは寂しいが、一方で節約とダイエットを一度に実現できると思えば良い。それにパンがそんなに食べたければ昼でも夜でも食べればいい。
もともと、プチ断食として朝食を摂らない習慣があった。たまに食べる日もあったが、基本的にコーヒーしか飲まなかった。ただ、この朝食抜きが健康やダイエットにどこまで効果があったかは疑問である。食べようが食べまいがあまり変わらないというのが実感だ。ただ、朝食は体内時計を調節してくれるらしいから、食べたほうがいいかなと思うくらいで、それがなければ、食べなくてもいいくらいだ。まあバナナに含まれるトリプトファンはセロトニンの原料になるらしいから、それだけでも食べる意義はあるのだけど。
しかし日本人なら、味噌とか、そういう伝統的な食事からトリプトファンを取る工夫をしたほうがいいのかなと思わなくもない。バナナは外来の食物だからね。こう考えると、仮に異国に住むとなった場合、食事は基本的に現地のものを食べるようになる。これが日本人としての体にどう影響するのかは興味深いとともに不安でもある。
たとえばフランスに住むとして、毎日バゲットとオリーブオイルの摂取が常態化すると、単に日本食が恋しくなるだけでなく、肉体的にもかなりのストレスがかかるのではないかという気がする。日本にいながら日本食ばかり食べているわけではないが、それでも味噌汁や漬物を食べる頻度は多いと思う。生まれた土地で得られたものを食べるのがいいという思想があるが、これはその通りじゃないかと思う。
かといって、では異国に住むことを避けるべきかというと、そうではないとも思う。まあ旅行するだけなら食生活の変化も一時的だから問題ないとは思うけどね。とにかく思いは海の外へ広がっても、体は郷里のものを欲するという分断が起こることは頭に入れておいたほうがよさそうだ。